読書をすると就活やビジネス、そして人生観を形作るのに役立ちます。読むべき本はたくさんありますが、ここではビジネス本編、小説編、マンガ編とカテゴライズして紹介します。本を読んでさまざまな知識にふれるときっと役に立つでしょう。
ビジネス本編
ビジネス本編では成長したい、刺激が欲しい、将来のためになる本を読みたいと思っているけどどの本から読んだら良いかわからない大学生むけにおすすめの本を紹介しています。これらの本を読んだら今ある悩みやモヤモヤしていることが解決するかもしれません。
世界を変えたいなら一度武器を捨ててしまおう
この本は他のビジネス本と違いハウツーを排除しています。ハウツーがなければビジネス本の意味がないという人も少なくありませんが、実はそうではありません。この本でいう「武器」はスキルのことを指しています。スキルといえばみんな大好きでしょう。例えば「SNSを駆使してマーケティングをする」、「プログラミングができるようになりたい」「TOEICで高得点を取りたい」などです。この本ではこれらを武器(技術)と呼んでいますが、それ自体に頼ることが人生を衰退させているという内容の本です。この本は単なるビジネス本ではありません。人生において何をしたいのか、その筋道はできているか、厳しい国際競争に生き残れるかなど世界では常識の「リアリズム」という視点から、人生に絶対勝つための戦略を伝授する新感覚ビジネス本です。
7つの習慣
7つの習慣は、1989年にアメリカの大学教授であったスティーブン・R・コヴィーが書いた本です。アメリカの歴史を例に成功者の特徴を調べ上げてまとめた本になります。7つの習慣は定番のビジネス書ですが、時代に関係なく使える書籍です。この書籍の中で一貫してうたわれているテーマは「効果性」です。効果性とはどうやればあなたが本当に得たい成果を得られるかということです。しかし7つの習慣で書かれていることは小手先のノウハウとは違ってすぐに形あるものとしては現れません。つまり東洋でいう陰陽を使って説明されているのです。なお本書は内容を分かりやすくしたマンガバージョンもあるので、内容が難しいと思われる人はそちらを読むといいかもしれません。
嫌われる勇気
この本は嫌われる勇気・自己啓発の源流「アドラーの教え」を物語にしてまとめた自己啓発本です。2013年に出版されて以来本の累計発行部数は100万部を超えています。出版不況と言われる中テレビでも紹介されロングラン商品としての地位を獲得しました。この本が発売されたことでアドラー心理学について書かれた本も増えました。嫌われる勇気の中では、教える人(哲人)と質問する人(青年)の対話を通してアドラー心理学の内容をかみ砕いて優しくわかりやすく説明をしていきます。アドラー心理学では、「私たちの行動はその人の意思による目的があってそうしているという考えです。つまり過去に経験したことが今の行動の原因にあるという一般的な考え方と違い、行動が自分にとって望まないものであってもそれは、本人意思であると考えます。例えば結婚が分かりやすいでしょう。その男性または女性が結婚しないのではなく、結婚しない目的があるとアドラー心理学では考えます。つまり「なぜ結婚できないのだろう」ではなく、どうしたら結婚できるのか目的を見つめなおすのです。そうすることで、過去の経験に対する解釈が変わってくるのです。
君たちはどう生きるか
君たちはどう生きるかは、戦前から出版されているロングセラー本です。複数の出版社から発売されており、岩波書店やポプラ社かもら発売されている本です。君たちはどう生きるかでは、父親を3年前に亡くした中学2年生コペル君が生きる上で直面するさまざまな問題を通して成長していくストーリーです。内容は7章構成です。もののみかた、クラスのいじめにどう対応するか、人間同士のつながりについて、貧乏について、偉大な人間とは、友人の裏切りについて、これからのあなたの生き方についてです。どの章にも明確な答えはのっておらず自分で考えて判断ができる人間に育つような内容になっています。この本では本当に頭のいい人間は、自分で考えて行動できる人間だと書いてあり、これからの激動に時代を生きるための必須バイブルであるといっても過言ではありません。
フォースターニング
賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶという格言がありますが、この本の中で歴史は何故繰り返すかを科学的かつ詳細に書いています。歴史は四季のように循環しており、一つの季節が20年、ワンサイクルで80年~100年で世代が完全に変わる構造を詳細に書いています。ビジネス本というよりは、これから先どんなことが起こるか知りたい人におすすめの本です。また、歴史の循環だけでなく、世代間の闘争に関して書いてあることも非常に興味深い本です。なぜ年齢が離れていると話が通じなくなるのかや、それぞれの世代の役目も詳細に書かれています。完全なる未来予想ではなく、循環未来予想という新しい分野が脳を刺激してくれるでしょう。
自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと
「何を残すかで人生が決まる」が興味を引く本です。今後の自分にいらないと思ったことは潔く捨てる。そうすれば、思考と視界からノイズを排除して、本当にやりたいことが明らかになるという本です。そのため、大学生で将来何をやりたいか迷っている人におすすめの本です。特に固定概念にとらわれていて現状をなんとかしたい人は是非読んでください。心の奥底の声を聴いて、本当に自分がなりたいものを目指せるでしょう。
反応しない練習
将来の漠然とした不安や人間関係のストレス。生きているとあらゆる悩みがあなたを襲います。この本はそうした場面で、ムダな反応をしないことが悩みの根本的な解消になるというのが本のメインテーマです。反応しない練習では、2500年以上も前に仏陀が説いたものが本のベースになっています。全体を通して「苦しみをもたらしているものは何か」を分かりやすく解説しています。例えば、職場や家族など周りに人にイラっとすることが増えている場合、悩みの正体を考えます。この本では、周囲の人に不満や物足りさを感じているからだと結論付けています。つまり際限なく求め続ける人間の本性にいちいち反応してはいけないと書いてあるのです。無駄な反応をしないためには、期待や決めつけを捨てること、絶対だと判断しないことです。大学を卒業したら社会人としてさまざまなことがあるでしょうから読んでおきたい本の一つでしょう。
金持ち父さん貧乏父さん
米国で1997年に、日本では2000年に発売されました。シリーズものとなっており、その数は全26作にも上ります。この本の中では、金持ち父さんと貧乏父さんがなぜそうなるのかを分かりやすく解説した本です。その違いは資産になるものを買ったかどうかです。日本で例えれば持家を買えば貧乏父さんにカウントされます。(税金やローンがかさむため)では金持ち父さんになるにはどうしたらいいのでしょうか?家のケースでいったら家を買わないことが金持ち父さんへの近道となります。家のほかに資産にならないものに車も入ります。米国と日本では資産になるものが違うので、比較してはいけないかもしれませんが基本は一緒です。20代から資産運用を考えるなら必見の本といえるでしょう。
小説編
アンドロイドは電気羊の夢を見る
時は2019年レプリカントと呼ばれる人間そっくりなアンドロイドの暴動とそのアンドロイドをレーザー(抹殺のこと)するために死闘を繰り広げるデッカード刑事の物語です。本書のストーリーは第3次世界大戦後の地球。タイトルの電気羊はデッカード刑事のペットなのですが、もしかしたらデッカード刑事もそうなのではという伏線を残しています。ハッキリとした結末を迎えていないため未完の大作としてさまざまな解釈ができるので何度読んでも面白い小説です。現在は2020年ですが、小説中に出てくる2019年の世界と比べてみるのも面白いでしょう。
マンガ編
7seeds
少女マンガフラワーコミックスαに連載されていたサバイバル恋愛ストーリーです。巨大隕石が衝突した後の地球で生き残った春、夏、秋チームの男女のストーリー。マンガとしては珍しく主人公が存在しません。過去・未来にかかわらずすべての登場人物が7seedsの主人公という作りになっています。少女マンガとは思えないアクションと人間感情のち密さに定評があるマンガとしても知られています。中でも人類が生き残るためにつくられた竜宮プロジェクトは圧巻の一言。また、何もない世界で生きる意味を問う哲学的な面も7Seedsの見どころに一つです。価値観が問われる時代に生きている大学生に是非見てもらいたい作品の一つです。
まとめ
ここまで、夏休み中に是非読んでおきたいビジネス本、小説、マンガを紹介しました。本を読んで知識をため込んでおくと、仕事でもプライベートでも役に立ちます。知識を蓄えるならビジネス本、ビジネス本を読むのに疲れたら、小説・マンガを読んで息抜きをしましょう。